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コラム

「ライブ会場の子供達」

 僕はずっと20代に向かって唄い続けて来たつもりです。「恋愛」というステージに現役で立っている人達の心の動きや行動を描写したりするのが好きだし、流行のにない手である世代に支持されたいし、いつまでもポピュラーなフィールドで勝負をしていたいしね。「時代」の中でリアルな唄を唄って行きたいと思ってやって来たつもりです。

 ライブ会場にはありがたい事にその世代の連中が中心に集まってくれます。デビューして18年になるので、けっこう上の世代のお客さんも居ますが中心は20代をキープ出来てるかな、とステージから眺めては確認しています。

 不思議なのは、どの地方に行っても必ず会場に「子供」の姿があるんです。全体からの割合は少ないのですが、小学校高学年から中学生、この世代はわかるんですよ。僕自身がその年齢の頃、地元茨木の市民会館で公開録画なんかがあったら心踊らせて見に行ってましたからね。

 でも「8才」とか「6才」とか、時々いる「4才」とかの子供に、とうてい僕が唄ってる世界は理解出来ないだろうと思うのですが、これまた必ず居るんです。時には5才の女の子が僕の似顔絵付きのお手紙をくれたりして「かもんのおじちゃん、がんばってね!」なんか書かれた日にゃあ、僕の心はドギマギドギマギ。一体何を気に入ってくれてるんだろうか?とハテナの嵐。

 ほとんどの場合が両親が僕のCDを車の中で聞いててその子供が喜ぶので一緒にライブに来たというパターンなのですが「先月からないの…」「…捜したのか?」「…そじゃなくてーーー」なんて、5才児が理解出来るはずがございません。でも、ケラケラ笑ってたりする。彼らがどんなふうに成長して行くのか心配になったり、責任を感じたり。

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