コラム
「捨てられないモノ」
物を大切にするというのはけっして悪い事じゃない。実際子供の頃から「物を粗末にしてはいけません」という教育を受けて来たし。
でも「何かに使えそうだからとっておく物」って、使わない事のほうが多いのよね。でも捨てられない。
写真屋さんがくれるポケットアルバム。重宝しますよ当面は。でも、メーカーによって大きさがバラバラやん。見開きで4枚の写真が入る最もポピュラーなヤツあり、縦長のヤツありでね。それらに入れられた写真達をフエルアルバムなどに整理し終わったあとも、重ねて輪ゴムなどでとめられて押し入れの奥へ。
ガラスで出来たプリンの入れ物もねえ、捨てがたいよねえ。でもあれでお茶なんぞを飲むのもなんかわびしいし、家でプリンなんてまあ、作らないし何に使おう?
刺身に付いてたワサビ、ショウガも気付いたら冷蔵庫の戸袋のところにけっこうたまるよねえ…
デパートで買い物をした商品が箱に入ってた場合必ず付いてくる「ヒモにひっかけて手に持つミドリのヤツ」も捨てがたいよねえ。でも、なんでミドリなんだろう?
クリーニングのハリガネハンガーもたまる一方だし、新しい洋服を買ったら内ポケットに入ってるハギレとかスペアのボタンなんか、もうとっくに洋服本体はどっかへ行って無いというのに引き出しの奥に眠ってたりするよねえ。ジーンズのスソのハギレの隣あたりに。
靴の箱も頑丈なのでとりあえずとっておく。クッキーの缶なんて何に使おうなんてワクワクしたりしてね。フィルムが入ってたプラスティックケースは「薬を入れよう」なんてとっておいて薬を入れる試しがないまま増殖し続ける。
ワインのコルクも相当たまりましたよ。壁にイッパイはり付けたら芸術作品が生まれるのではないか、なんて思ってとりあえず置いてあるのだけれど、一向に作品が生まれる気配ナシ。
優待券、割引券、スタンプカードは期限が切れるまではサイフの中に生息してるもんね。
別れた女の電話番号もなあ、もうかけないってわかってるのだけど、メモリーから消去出来ないのよ。
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